2013年10月

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雨がやんで空が明るくなると

それだけで

いい気分!





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ままならぬこともすべて糧になると信じて。


阿部陽子さん(81歳)のえじこ。








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雨が降っている。

もう一仕事しようかと思っていると

キースジャレットが聞こえてきたので筆を置く。

読みかけの本を再び。

濡れたアスファルトの上を走る車の音。

台風が通るんだったっけ、、、







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この夏、長岡に花火を見に行った。
宿は、市街地からほど近い寺宝温泉。

朝、近所を散歩した。
田んぼのなんと美しいこと。

広場でゲートボール?をしているおじいちゃんとおばあちゃんに
一緒にどう?と声をかけられた

長岡からお米が届き、そんなことを思い出す。

こんなお米はなかなか食べられない、、、という逸品だと思うが
送ってくれたKさんは毎日これを食べているという。

ひゃーっ、ほんとですか?

ひゃーっ、、、と良いながらおいしくいただいています。



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南中野地域ねこの会へ、写真を撮らせていただきに行く。

来月1日から
「犬と猫とくらすときvol.2」の展示がはじまるので
展示会場におかせていただくアルバムの為の写真撮影。

猫をみていると時間を忘れてしまうのが不思議。


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・・・といって、現在猫と暮らしていたりはしない。
暮らしてみたくなったら、ここへ行くと思う。
お話を聞いていると、軽い気持ちではいけないということも感じられる。
人口密集地では特に。

南中野地域ねこの会のHPはこちら→ 







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ある休日、友人と うな正 でお昼を食べる。

1階にカウンター、2階に座敷のある小さな店で
鰻やというより立ち飲みに椅子がついている、、、というような店構え

座るなり注文をして
「あいよー」と受けてくれるおかみさんが手早くお吸い物とお新香を出してくれ
ほどなくすると注文の鰻が出てくる。
おかみさんも調理場もいつも威勢よく楽しそうだ。

たれはちゃんと薄味。

さくっと食べてさくっと出る。

元気モリモリになっちゃう。


お腹がいっぱいになったところで、ひやね にこけしを見に行き

ちょっと古いこけしなど見せて頂き

お茶をいただきながらご主人の話を聞いた。

特にこけしに興味のあるわけではないが好奇心旺盛な友達は

ご主人に疑問に思った事を聴いたりしている。

いただいたお茶をちゃんと飲み干す。

店を出ると彼女は目をくるくるさせて

なんだか日本じゃないみたい、、、

どこか、外国にいるみたい、、、

と言った。


















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「こんにちわ、今日はお時間をありがとうございます。」

はじめてお伺いしたお宅に猫がいた。

丸くなっているので、頭をなでると、もっと撫でてよ、、、と催促をしてきた。

調子に乗って、グニグニすると、猫も調子に乗ってお腹もお願いよ、、、だって。

体がとてもまるい。

「不思議なバランスですね。まるいですね」と言うと

「名前は まる といいます。 まるいから」と教えてくれる。

お陰で初対面の緊張が和らいだ。

ご主人のお友達がりんごを持ってやってくる。

座が華やいでくると

まるちゃんは窓際に座った。

そのうち、話を聴くのに夢中になってしまった。

気がついた時には姿が見えなくなっていた。

そんなに愛想の良い猫では無いという。

まるちゃんは、判っているのだ、、、と思った。




ところで、こんな猫だっただろうか、、、?

と思いなおし、もう一度描いてみる。

ほんとうのことをいうと色も思い出せない。

黒だったか、、、茶だったか。

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「まるちゃん、連れて行きますか?」

「どうかな、、、引越しの時にいればね。

猫の幸せはどちらにいることかな

わからないな、、、当日にいないかもしれないしね」



薪ストーブがパチパチいってる。


穏やかな午後。



















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2013年10月 幻冬舎

編集 菊地朱雅子
装丁 芥 陽子(note)

群ようこさんのエッセイ「寄る年波には平泳ぎ」の装画と文字を描かせていただきました。
猫のモデルは群さんの愛猫、しいちゃんです。

このエッセイは2011年の星星峡で連載されておりました。
2011年と言えば震災の年です。
あの時、幸運にも星星峡の連載のためのイラストレーションを描かせていただいておりました。
毎月、変わらぬように原稿が届きました。
作家のみなさんのそれぞれの作品は震災を色濃く反映して勇気に充ちていた。
ものを書く人と言うのはこういうものか、、、と圧倒され、興奮したのを覚えています
そのときの事も収録されています。
群さん独特の軽さと愛をもって!








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カバーを外すと線画のしいちゃんです。


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そして、この本に使われている紙がとても柔らかくてパラパラとすると気持ちが良いのです
全体のコンセプトが紙を触っているだけで伝わってきます。
愛ですね〜

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ある雨の日、前から女の子がしゃべりながら歩いてくる

傘はさしてるけど二人ともすごく濡れてる

何かが間違って見える、、、

間違ってないのか?









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R246大渋滞。

空にはこんな雲。



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ある夜、上島珈琲のカウンター席で窓の外を見ると
道路にはタクシーしか走っていなかった。
頭の上にそれぞれにぼんぼりをつけて、なんだか楽しげだった。
冴えない写真を撮ってしまう。

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写真が冴えないので絵も描いてみたが、さして変わらず、、、。



こっちは冴えてるよ!

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ある日
抽選早いもの順の即売会でいつまでも売れ残っていた。
なんだかちょっとひっかかって気になって仕方なかった。

お会計に持って行くと
初期の重治さんだね、、、と言われる。
上の写真はそのようにして求めたこけし。


そして、こちらは
同じ重治さんの迫真のタコ坊主。
持ち主の方が
「ぼくはもっとカーッと赤くてガッとしているのが好きだから」
と仰って譲ってくださった。私はこのくらいの感じが好きだ。
というか、重治さんのこけしならこういうのがいいと思って探す時の手本にしていたので
なかなか持てずにいた。

決して明るいこけしではないが見ていると勇気が湧いてくる。

大切に鑑賞しております〜!

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小椋久太郎84歳
昭和10年くらいからこの型を描き始めたとあるのでこの姿を描き続けて50年以上経っての筆跡。

来る日も来る日も
こんな顔を描き続けた人生。

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ある日、こけし店で、長い間こけしを蒐集している人の話を聞く。
昭和の40年代のこと、
久太郎さんは山の奥深いところでこけしを作っているというのを読んで
未だランプで暮らしていたりするのだろうか、、、と期待を膨らませて訪ねてみると
工房は山の奥深い所にあるにはあるのだけれど
大相撲中継を見ていたのでがっかりした、、、という。
少しの間のあと
なんとも身勝手なんだけれどもね、、、その人はそう続けた。



ある日、妹と友人と3人でごはん。
この3人とうちの母、4人でマレーシアのティオマン島へ行ったことがあり
この3人で顔をあわせてゆっくりと話をするのはその時の旅以来だから
悠に25.6年くらい経っている

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ポンポン船の油の匂いにオエ―っとなったことばかり覚えているが
母が撮ってくれた写真が残っており、楽しそうな様子なのだけれど覚えているのは
そういう、変なことばかり。
客船でも、猛烈に酔って、吐き倒れる、、、という信じられない大失態を引き起こしたのだけれど
船のスタッフは信じられないほど優しかった。
お客さんにも、薄荷油を鼻の下に塗ってもらったりして
ありがたくて泣いたのはあれが初めてだった気がする。



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そんな思い出話をすることは一切なく、
25.6年の歳月も感じさせず、しょっちゅう合っているように話をして
バイバ―イ、と別れる。

楽しかった。



ある日、タムラフキコさんの「コーヒーにまつわる。。」展へ
なにやらやってますね。
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個性的なミルがたくさん並んでいます
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あらら!こんな本も。
すごいよ、伊丹十三訳でカポーティ序だよ!
あ、、、これは展示には関係無いんだけど。
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タムラさんのステキな絵は会場でどうぞ〜。
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六本木ミッドトーキョ―にて12日まで
詳細はコチラにて→

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