2021年1月 PHP出版
編集:阿部聡子
ブックデザイン:book wall
岩瀬成子さんの「わたしのあのこあのこのわたし」の装画を担当させていただいた。
この物語には二人の女の子が登場する。
同じ時点で起こる事や、そこから生まれる感情が交互に語られてゆく。
わたしの気持ちを知り、あの子の気持ちを知る
ひとつひとつとても丁寧なので、こちらも腰を据えてひとつひとつ丁寧に読んでゆく
わたしにとって面白かったところとあの子にとって面白かったところは
それぞれに違うだろう。
そして、わたしだったらこうするのになぁ。あの子みたいに出来たらいいのになぁ
と色々考える。
読み終える頃、わたしの心は読み始める前と少し違うところに立っている
とても大切なことだと思う。
是非とも手に取っていただきたい1冊です
岩瀬成子さんが、2020年の作品「もう一つの曲がり角」(講談社)で、子どもから大人まで楽しめる優秀な作品をたたえる「第36回坪田譲治文学賞」に
選ばれたというニュース。岩瀬さんの作品は本当に幅広い人たちが楽しめる作品だと思うので大変に嬉しい。